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秋田県内で大雨、由利本荘で堤防決壊し86世帯に「緊急安全確保」発令

読売新聞 / 2024年7月25日 9時19分

 梅雨前線や暖かく湿った空気の影響で、秋田県内は24日夕方から25日朝にかけて大雨に見舞われた。由利本荘市内で河川の堤防が決壊したほか、同市を含む2市で住宅などの床上浸水が確認された。見回り中の消防団員が軽傷を負った。

 25日未明、由利本荘市を流れる石沢川の堤防が決壊し、市は午前2時25分、周辺の計86世帯231人を対象に、避難情報のうち最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)を発令した。市内では道路が冠水し、一部地域が孤立しているとの情報がある。

 隣のにかほ市では、消防団員の男性が川の近くを巡回中に地盤が崩れ、倒れてきた電柱のワイヤ状のものにあたってけがを負った。軽傷とみられるという。

 読売新聞のまとめでは、午前7時までに、少なくとも由利本荘、にかほ両市で計17棟が床上浸水し、横手、大仙を含めた4市で38棟が床下浸水したという。

 秋田地方気象台によると、由利本荘市東由利では午前6時50分までの24時間降水量が197ミリに達するなど、県内3地点で、観測史上最大の降水量となった。

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