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土佐くろしお鉄道脱線、雨量規制守らずに運転継続…運輸安全委が報告書

読売新聞 / 2024年7月25日 10時0分

土佐白浜―有井川駅間で脱線した土佐くろしお鉄道(高知県黒潮町で)=石渕譲撮影

 高知県黒潮町で昨年6月、土佐くろしお鉄道の線路脇で大雨による土砂崩れが起き、列車が脱線した事故で、運輸安全委員会は25日午前、事故の調査報告書を公表した。当時の雨量は運転中止の規制値を超えていたのに運転を続けたことが脱線につながったとし、「降雨時の運行の安全確保への意識が低く、危険性を理解していなかった」と企業風土の問題点を厳しく指摘した。

 事故が起きたのは昨年6月2日朝。同鉄道中村線宿毛発窪川行き列車(1両編成)が、黒潮町内のトンネルを抜けた直後、線路内に流れ込んだ土砂(幅最大6メートル、全長10メートル)に乗り上げ、約50メートル走行して停止した。車両前方の2軸4輪がすべて脱線したが、列車に客は乗っておらず、乗員2人にけがはなかった。

 この日、台風2号や梅雨前線の影響で西日本を中心に大雨となり、高知県内では線状降水帯が発生した。同鉄道が現場付近の駅に設置した雨量計は午前8時に運転中止の規制値に到達していたが、脱線した列車の運転士は、徐行や運転中止の指示を運転指令員から受けないまま、通常速度に近い時速61キロで現場を走行していた。

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