バイデン氏「最善の方法は新しい世代に引き継ぐこと」…撤退表明後初の演説、トランプ氏意識した呼びかけも
読売新聞 / 2024年7月25日 11時31分
【ワシントン=池田慶太】米国のバイデン大統領は24日、ホワイトハウスの大統領執務室からテレビ演説を行い、11月の大統領選から撤退した自らの判断について、「前に進むための最善の方法は新しい世代に引き継ぐことだと決断した。それが国を団結させる最善の方法だ」と述べた。大統領選を「前進か後退か、希望か憎悪か」の選択と位置づけ、後継指名したカマラ・ハリス副大統領(59)への支持を呼びかけた。
21日に再選断念の声明を発表して以降、国民向けに演説するのは初めて。バイデン氏は「私の大統領としての実績、世界での指導力、米国の将来に対するビジョン。これら全ては2期目に値する」と述べて未練をにじませた一方、「私たちの民主主義を救うことを何事も邪魔できない。危機に直面する民主主義を守ることはどんな肩書よりも重要だ」と訴えた。
ハリス氏については「経験豊富で、タフで、有能だ」と評価し、「選択はあなたたち米国民にかかっている」と語った。共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の名前は出さなかったものの、「米国の偉大さは王や独裁者が統治しないことだ。国民が統治する。歴史はあなた方国民の手の中にある」と述べた。大統領選でトランプ氏を復権させないよう呼びかけたものだ。
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