ホンダ、中国の工場２か所を閉鎖・休止へ…販売減受け生産能力を２割程度縮小

ホンダ本社のロゴ

　【北京＝山下福太郎】ホンダは２５日、中国にある七つの自動車工場のうち２か所を閉鎖・休止する方針を明らかにした。中国での販売減を受けた措置で、広東省広州市の工場を１０月に閉鎖し、湖北省武漢市の工場は１１月に休止する。工場閉鎖や休止は初めてといい、生産能力を現在の年間１４９万台から２割程度縮小する。

　電気自動車（ＥＶ）が主流となっている中国市場で、ホンダの販売台数は２割以上減少しており、生産体制の見直しを迫られた。５月には、中国の合弁会社「広汽本田」の工場従業員を対象に希望退職の募集を始め、全体の１４％にあたる約１７００人が応募している。

　ホンダは広州と武漢でそれぞれＥＶ工場の建設を進めており、ともに年内には本格操業する見通し。生産能力はそれぞれ年１２万台で、ＥＶ化を加速させる。

　日系自動車メーカーは中国での苦戦が目立つ。日産自動車は６月、江蘇省常州の工場を閉鎖した。