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五輪最終予選はクラブ事情でメンバー外、オランダ組の三戸・斉藤が磨いた「個人で打開できる能力」

読売新聞 / 2024年7月25日 14時2分

19分、三戸(左)が先制のゴールを決める=三浦邦彦撮影

 【ボルドー=林田晴樹】パリ五輪のサッカー男子は24日、1次リーグが始まり、日本はパラグアイを5―0で圧倒した。5ゴールは日本男子の五輪史上最多得点。19分、三戸のゴールで先制。退場者が出た相手に対して試合を優位に進め、後半、三戸のこの日2点目に山本も続き、終盤にも途中出場の藤尾が2得点を決めて突き放した。マリとイスラエルは1―1で引き分けた。

 五輪での初陣をゴールラッシュに導いたのは、「オランダ組」の2人だ。昨季スパルタでともに戦った三戸、斉藤が、南米予選1位相手に違いを見せつけた。

 19分の先制点は、左サイドを切り開いた。斉藤がペナルティーエリア内へ縦パスを通し、大畑からの折り返しを三戸が冷静に決めた。ゴール後にはSNSで流行中のダンスを三戸、斉藤が息ぴったりに披露した。

 前半に退場者が出た相手に中央を固められ、停滞しかけていた攻撃を活性化させたのも、この2人だった。63分、ゴール左を突破した斉藤の丁寧な浮き球を、「目が合った」という三戸が頭で豪快にたたき込んだ。

 五輪切符をつかんだ最終予選のU―23(23歳以下)アジア杯はクラブの事情により、三戸と斉藤はいずれもメンバーから外れた。今回の五輪で、海外で鍛錬を積み、個人で打開する能力を磨き、周りも生かせる2人が一体感を増したチームに加わった意味は大きい。

 この日、数的有利を差し引いても迫力十分の攻撃を見せ、五輪の日本男子で1試合最多となる5得点をマークした。斉藤は3点目のお膳立てもしたが、「もっと崩せる場面もあったし、もっと相手が嫌がるプレーをしたい。5点取っても優勝しないと意味がない」と言い切る。1968年メキシコ大会の銅以来となるメダル獲得に向け、斉藤の言葉が大げさに聞こえないほど、チームは最高のスタートを切った。(林田晴樹)

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