カンボジア拠点グループの特殊詐欺、４９歳男に懲役５年判決…佐賀地裁

佐賀地裁

　カンボジアを拠点としたグループの特殊詐欺事件で、詐欺罪に問われた大阪市淀川区の無職の男（４９）の判決が２５日、佐賀地裁であり、岡崎忠之裁判長は懲役５年（求刑・懲役６年）を言い渡した。

　判決では、男は別の男（５６）（詐欺罪で起訴）らと共謀し、昨年４月１５日から５月２８日頃までの間、佐賀県の被害者（当時４５歳）ら計４人に対し、ＳＮＳでＦＸ（外国為替証拠金）取引を持ちかけて、それぞれ２０万～３５００万円を振り込ませ、だまし取った。

　岡崎裁判長は「日本語のやりとりの修正など重要部分を担い、日本人を標的とする詐欺行為に不可欠な役割を果たした」などと指摘した。

　男は特殊詐欺グループの一員で、昨年５月末頃、カンボジアの現地警察などに拘束された。その後、佐賀県警が男ら日本人３人を逮捕した。