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兵庫・丹波篠山で見つかった恐竜化石を新属新種と認定…体丸めた姿勢から「眠る狩人」

読売新聞 / 2024年7月25日 18時4分

 兵庫県立人と自然の博物館などは、同県丹波篠山市にある白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層で見つかった恐竜化石が新属新種と認定されたと発表した。小型の肉食恐竜とみられ、体を丸めて眠る姿勢で発見されたことから、「ヒプノヴェナトル(眠る狩人)」と命名。論文が25日、国際科学誌に掲載された。

 新種の恐竜は国内12種目。同じ地層から発見された恐竜としては、国内最大級の「丹波竜」に次いで2種目となる。

 化石は、ほぼ完全な状態の前脚や後ろ脚の一部、 肋骨 ろっこつ、尾など81点。2010年に地元の化石愛好家2人が発見し、鳥類に近い「トロオドン科」の仲間とみられていたが、その後の研究で同科の新種と判明した。

 全長約1・1メートル、体重約2・5キロと推定され、同じ時代の地層から見つかった同科の恐竜は世界でも2種目。白亜紀末期にかけて高い走行性を持つようになった特徴を備えているという。

 同館の久保田克博研究員は「鳥への進化を解明する上で極めて貴重な化石で、今後も調査を続けていきたい」としている。

 新種の学名には、発見者の松原薫さん(75)と大江孝治さん(75)の名前も入り、松原さんは「非常にうれしい。子どもたちが古生物学に関心を持つきっかけになれば」と話す。化石は、27日から来年1月13日まで同館で展示される。

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