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熊本工「10番」光る冷静さ、打たせて取る完投締め…田島監督「山本は戦う顔になった。山本に尽きる」

読売新聞 / 2024年7月26日 5時0分

2失点完投した熊本工・山本=木佐貫冬星撮影

 全国高校野球地方大会は25日、岩手大会では花巻東が競り勝ち、昨夏に続いて甲子園切符をつかんだ。鳥取城北(鳥取)はサヨナラ勝ちで、熊本工(熊本)は今春選抜出場の熊本国府を破り、それぞれ甲子園出場を決めた。日本航空石川(石川)や、6大会連続の出場を目指した近江(滋賀)は準決勝で敗れた。

熊本工6―2熊本国府

 試合を重ねるごとに成長した背番号「10」が、熊本工を甲子園に導いた。コンディション不良のエース広永に代わって、初戦から2年生右腕の山本が先発マウンドに立った。すると、投球回数は5回、8回と伸び、準々決勝以降の3試合はすべて完投(うち完封1)。田島監督は「山本は戦う顔になった。山本に尽きる」と目を細めた。

 山本はこの日、さすがに右肩に張りを感じていたという。4点リードの四回、連打をきっかけに1点を失い、なお二死満塁のピンチ。山本は「守りを信頼しよう」と、外角にカットボールを思い切り投げ、左飛に打ち取った。

 安打の走者を出しても併殺で切り抜けること2度。「低めに集め、打たせて取ることができた」と、11安打されながら計2失点に抑えた冷静さは、2年生とは思えない。

 今大会5試合で、2失点したのは決勝だけ。田島監督は「1イニング2点以上失わないことを徹底してきた。この夏は、それを守ってくれた」とナインをほめた。甲子園で、さらなる成長が見られそうだ。(古島弘章)

熊本工(熊本) 3年ぶり23度目

 ◇1923年創部。夏は3度準優勝。OBに元巨人監督の川上哲治氏、元広島の前田智徳氏ら。県立。

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