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心臓疾患の男児の手術で医療ミス、発語や歩行が困難に…心臓内に入り込んだ空気で脳血管がつまる

読売新聞 / 2024年7月26日 15時50分

 兵庫県立こども病院(神戸市中央区)は25日、心臓疾患のある未就学男児の手術で医療ミスがあったと発表した。男児は高度の脳障害による後遺症で、発語や歩行が困難になった。現在は退院し、リハビリを続けているという。

 発表では、昨年5月、人工血管を使い、心臓を介さずに静脈を肺動脈につなげる手術をした際、心臓内に入り込んだ空気が頭部へと排出された。手術後、男児は全身のけいれん発作を起こし、その後の検査で脳障害の兆候が確認された。

 外部の専門家も加わった医療事故調査委員会で検証し、今年5月、脳障害は心臓内に空気が流入したことで、気泡によって脳血管がつまる「脳空気 塞栓 そくせん」が原因と判断。医療過誤と認定した。

 県庁で記者会見を開いた飯島一誠院長は、「深くおわび申し上げる。痛恨の極みで、再発防止策をしっかり実施していきたい」と陳謝した。

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