スケートボードの世界ランキング、トップ３に日本人がずらり…パーク女子には日本ルーツの外国人も

スケートボード男子ストリートでパリ五輪出場を決めた堀米雄斗

　パリオリンピックで実施されるスケートボード。世界ランキングは日本勢が上位を占めている。ストリートとパークの男女計４種目のトップ３計１２人のうち、７人が日本人なだ。東京オリンピックでは、日本勢の男女が計五つのメダルを獲得したが、ランキング通りの結果が出れば、パリ大会では七つのメダルを獲得することになる。日本は、世界一の強豪だ。（デジタル編集部）

　日本勢が世界ランキングのトップにいるのは、ストリートの男女とパーク女子。ストリート男子の１位は１４歳の小野寺 吟雲 (ぎんう)、女子の１位は１４歳の吉沢 恋 (ここ)（ＡＣＴ　ＳＢ　ＳＴＯＲＥ）だ。パーク女子は東京オリンピック銀の 開 (ひらき) 心那 (ここな)（ＷＨＹＤＡＨ　ＧＲＯＵＰ）が首位。パーク男子では、日本勢最高位は永原悠路（太陽ホールディングス）の１７位。

　パリオリンピックに出場するスケートボードの日本人選手は「世界ランキングの日本勢上位３人」（パーク男子のみ１枠）だ。日本勢で上位――というのは、実は世界で上位、というのが現状だ。

ストリート男子

　１～３位を日本人が独占。１位には小野寺が座り、２位は２０２３年度世界選手権覇者の白井 空良 (そら)（ムラサキスポーツ）、３位は東京オリンピック金の堀米雄斗（三井住友ＤＳアセットマネジメント）だ。ちなみに、「世界最高のスケーター」と名高いアメリカ代表のナイジャ・ヒューストンは６位だが、その上の５位に五輪出場を逃した根附海龍（ねつけかいり）（ＤＣ　Ｓｈｏｅｓ）がいる。

ストリート女子

　１、２位を日本人が占める。１位が吉沢で、２位は１２歳で日本選手権を制した逸材の赤間 凛音 (りず)。東京オリンピック銅の中山 楓奈 (ふうな)（ムラサキスポーツ）が４位につける。世界女王の織田 夢海 (ゆめか)（サンリオ）が５位、東京オリンピックの金メダリスト西矢 椛 (もみじ)（サンリオ）が７位。五輪選考レースは最後まで苛烈を極めた。

パーク男子

　東京オリンピックでは平野 歩夢 (あゆむ)（ＴＯＫＩＯインカラミ）が出場して話題になった。スケートボード大国の日本では唯一、苦戦が続いている種目。永原が１７位で出場権を獲得した。５位のジャガー・イートン（アメリカ）はストリートでも４位に入っている。アメリカ勢が１、２、４位を占めているパークでの五輪出場はならなかったが、ストリートで出場する。

パーク女子

　１位は開。日本勢でそれに続くのが、東京オリンピック金の 四十住 (よそずみ)さくら（第一生命）の３位。さらに、２３年アジア大会覇者の草木ひなの（スターツ）が５位につける。実は、他の上位選手も日本にルーツを持つ選手。２位のアリサ・トルー（オーストラリア）と、４位で東京オリンピック銅のスカイ・ブラウン（イギリス）はともに、母親が日本人。ブラウンは、宮崎県生まれで同県高鍋町の小中学校を卒業している。今年６月には宮崎県民栄誉賞と高鍋町民栄誉賞が贈られた。ちなみに、日本名はブラウン 澄海 (すかい)。