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ペリー提督の身長は大谷翔平選手より高い195センチ、日本土産「爆買い」も…朗読会で秘話披露

読売新聞 / 2024年7月28日 13時10分

スライド上映とともにペリー提督について朗読する函館朗読奉仕会のメンバー

 米海軍ペリー提督の箱館(現函館)来航から170周年を迎えたことを記念し、函館朗読奉仕会(今井弘子会長)は、朗読会「函館の碑と像にまつわるお話~函館開港ゆかりの物語を 紐解 ひもとく」を北海道函館市中央図書館で開いた。函館に西洋文化が開花するきっかけをつくったペリーの知られざるエピソードに、約150人の市民らが興味深そうに耳を傾けた。

 郷土の歴史講座として同館が共催する「函館朗読紀行」の一環で、今回で18回目。20日に開催された。

 ペリーは1854年5月17日、同年の日米和親条約締結を受けて、黒船5隻の艦隊を率いて箱館に来航し、松前藩との交渉や港の測量などを行った。

 朗読会では、「はこだて検定」合格者らが2021年に設立した観光ガイド「話術調所」の八巻稔さんが、同市弥生町の「ペリー広場」に立つペリー提督像についてのエピソードを披露した。

 像を制作した函館出身の世界的彫刻家、小寺真知子(1950~2012年)は、全身像でペリーを忠実に再現。八巻さんは「ペリーの身長は、ドジャースの大谷翔平選手より高い195センチ。ペリー像の右下のボタンが一つ欠けていますが、これは箱館に来る前、静岡県下田で土産を買った商人がお金を受け取らず、代わりに服の金ボタンを一つプレゼントしたから」などと解説した。

 ペリーは滞在中に4回上陸し、箱館見物をしている。松前藩は「米国人は気が短い」として、女性と子供を避難させ、商店を閉鎖、海上から市中が見えないように板塀で囲み、木戸を設けた。「それでも、一行のために、沖之口番所(現在の函館市臨海研究所)に臨時の土産市場が開設され、ペリーは漆塗りの重箱、一行はすずりと墨、木魚など日本土産を“爆買い”。支払った代金は1600両と言われています」と八巻さんは話した。ペリーは多くの住民と触れ合い、出港の際には多くの人たちが一行を見送ったという。

 その後、朗読会のメンバー13人が「ペリー提督日本遠征日記」「ペリー提督―日本遠征とその生涯」など、本人による手記や小説から、函館に関連する場面を朗読した。

 このほか、ペリー艦隊の黒船へ乗り込んで交渉した中島三郎助、五稜郭を築造し、ペリーとも会見した武田斐三郎などの開港ゆかりの人物についても朗読や解説が行われた。

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