生成ＡＩ検索サービス「サーチＧＰＴ」試験提供を開始…米オープンＡＩ、グーグルに対抗

「チャットＧＰＴ」のロゴ＝ロイター

　【ニューヨーク＝小林泰裕】対話型ＡＩ（人工知能）サービス「チャットＧＰＴ」を手がける米オープンＡＩは２５日、生成ＡＩを用いた検索サービス「サーチＧＰＴ」の試験提供を始めたと発表した。ＡＩが検索結果を要約して回答し、情報源として、報道機関の記事も目立つように表示する。世界シェア（占有率）の９割超を握るグーグルの検索サービスに対抗する狙いがある。

　サーチＧＰＴは、利用者が質問を入力すると、ＡＩがインターネット上から情報を探して回答する。根拠となったサイトのリンクも表示し、追加質問もできる。当面は米国の一部の利用者や報道機関に限って提供し、意見を募ってサービスを改善する。一般提供の時期は未定だが、将来的にチャットＧＰＴに搭載する方針という。

　チャットＧＰＴは現在でも、インターネット上の情報を基に質問に回答できるが、情報が古かったり、内容が誤っていたりすることも少なくない。提携する米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなど報道機関の記事を情報源として表示し、回答の信頼性を高める。

　グーグルも５月、検索結果をＡＩが要約する新機能「ＡＩオーバービュー」を米国で開始したが、誤情報が相次いで表示されるなど、混乱が広がった。