羽田・成田・関西・福岡・那覇の繁忙５空港、管制官を計１４人増員…羽田事故受け

国土交通省

　東京・羽田空港での日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故に絡み、国土交通省は２６日午前、「繁忙空港」に当たる羽田、成田、関西、福岡、那覇の５空港について、管制官の定員を計１４人増員すると発表した。

　国交省は先月下旬、外部有識者らによる事故対策検討委員会での議論や岸田首相の指示を受け、再発防止策の一環として、主要空港の管制官を今夏の繁忙期前に緊急増員する方針を示していた。

　８月１日付で各空港の事務室で勤務している管制官資格を持つ職員を異動させるほか、中途退職していた元管制官１３人を改めて採用する。増員分の管制官は、離着陸の許可を出す「滑走路担当」を補助する形で、滑走路の監視を担ったり、パイロットとの交信をモニターしたりして、離着陸時の安全を確保する。

　斉藤国交相は２６日午前の閣議後記者会見で「引き続き、航空の安全・安心の確保に向けた取り組みを進める」と語った。