1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

能登半島地震乗り越え挑むインハイ連覇、バーベル握れず、車中泊も「世界で戦える選手に」…重量挙げ・山下 

読売新聞 / 2024年7月26日 15時26分

飯田高校のウェートリフティング部3年山下由起選手

重量挙げ89キロ級 山下由起選手(石川・飯田3年)

 146キロのバーベルが、頭上に持ち上がった。「体の軸にバーベルがピタッと合うと、重量ほどの重さを感じずに挙げることができる」と語る。

 バーベルを一度に持ち上げる「スナッチ」と、2段階で行う「クリーン&ジャーク」の合計の自己ベストは291キロ。浅田久美監督は「挙げる動きがうまく、体の軸がぶれない。脚力や柔軟性も高い」と評価する。

 昨年は2年生ながらインターハイと国体を制した。しかし、全国高校選抜を控えた今年1月、能登半島地震に襲われた。車中泊を余儀なくされ、練習場もボランティアの待機所となり、約20日間バーベルが握れなかった。それでも、県外で合宿をし、他部の更衣室を間借りして練習を重ね、3月の選抜で優勝。「多くの人が練習環境を作ってくれ、結果で恩返しができてよかった」と振り返る。

 5月にペルーで行われた世界ユース選手権で7位入賞を果たしたが、同世代の海外選手との差を痛感した。さらに上に行くことを見据え、力を込める。「まずはインターハイで自己ベストを更新するトータル300キロを出して優勝し、全日本、そして世界で戦える選手になりたい」

プロフィル

やました・よしき 石川県出身。6歳の時、監督の浅田さんが指導するクラブで競技を始めた。中学までは相撲にも打ち込んだが、高校で重量挙げに専念。1年の選抜でも優勝した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください