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トヨタが福岡に新工場へ…レクサス向けリチウムイオン電池生産拠点を苅田工場近くに

読売新聞 / 2024年7月26日 17時57分

 トヨタ自動車が福岡県に電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池工場を新設する方針であることが26日、わかった。2025年頃に着工し、稼働は28年以降の見通しだ。高級車ブランド「レクサス」の生産拠点である九州で電池も生産し、EV生産拡大に向けた態勢づくりを急ぐ。

 新工場は子会社のトヨタ自動車九州苅田工場(福岡県苅田町)付近に設ける。関係者によると、投資額は数千億円規模に上るとみられ、将来の生産能力増強も視野に入れる。経済産業省も建設資金を助成する見通しだ。

 今回の新工場は愛知や静岡、兵庫県に続くトヨタの電池生産拠点となる。つくった電池は約40キロ離れた福岡県宮若市の車両工場に運ぶ。運営は電池子会社のプライムアースEVエナジー(静岡県)が担う。

 トヨタ九州はレクサスのスポーツ用多目的車(SUV)やセダンなどの生産を手がけ、約9割を輸出している。トヨタは35年までにレクサス車の新車販売の全てをEVにする方針で、EVの新型車投入に合わせて新工場で生産を始める予定だ。

 トヨタは30年までにEVに計5兆円を投じる計画を公表済み。米国では総額約2兆円を投じ、ノースカロライナ州に電池工場を建設している。EVの世界販売は30年までに年350万台とする目標だが、23年は約10万台にとどまっており、生産能力の増強が急務となっていた。

 九州にはトヨタやデンソーも出資する台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場を始め、半導体、画像センサーなど先端技術の生産拠点が集積する。EVや自動運転にはこうした部品が欠かせない。電池も含めた関連産業が九州に集まることで競争力が高まり、輸出拡大につながることが期待される。

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