フィギュアスケート日本、パリで表彰台…北京五輪の団体で銀メダルに繰り上げ

　【パリ＝平地一紀、森井智史】国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は２５日、未実施の２０２２年北京五輪フィギュアスケート団体のメダル授与式をパリ五輪の期間中に行うため、順位が繰り上がって銀となった日本と金の米国の選手をパリに招待すると発表した。

　女子のカミラ・ワリエワ（露）がドーピング違反で４年間の資格停止処分を科されたため、国際スケート連合（ＩＳＵ）が団体１位だったロシア・オリンピック委員会（ＲＯＣ）を３位に繰り下げていた。

　スポーツ仲裁裁判所（ＣＡＳ）が同日、ＩＳＵの措置は妥当として、順位変更の取り消しを求めたワリエワらロシア側の訴えを棄却。暫定２位だった米国の金、３位だった日本の銀が決まった。授与式はパリ中心部のトロカデロ広場で行われる見通し。

　日本スケート連盟は２６日、銀メダルが決まった団体メンバーの談話を発表した。女子の坂本花織選手は「とてもうれしく思う。この日までとても長かった。改めてスポーツの公正さと誠実さの重要性を強く感じた」とコメントした。