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フランスTGVの混乱、「なでしこ」はバス移動を強いられる…警察付き添いで5~6時間

読売新聞 / 2024年7月26日 21時31分

 【パリ=佐野司、上田惇史】パリ五輪開幕を目前に控えた26日未明に起きたフランスの高速鉄道TGVでの破壊行為は、日本選手団の移動にも影響を与えた。鉄道ダイヤは大きく混乱し、パリのTGV発着駅では、五輪観戦に訪れた人たちがスーツケースを引きながら途方に暮れる姿も見られた。

 前日の25日にナントでスペインとの1次リーグ初戦を戦ったサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は26日、ブラジルとの第2戦が28日に行われるパリへ高速鉄道で移動する予定だった。混乱を受けて鉄道の利用を取りやめ、パリ五輪大会組織委員会が手配するバスで移動することになった。警察の付き添いを受けながら、5~6時間程度を要する見通しという。

 選手や関係者にも動揺が広がった。本番会場で調整した競泳女子代表の鈴木聡美選手(ミキハウス)は「応援に来る家族が心配だけど、なるべく自分のコンディションに集中できたら」と話した。

 日本選手団長を務める 尾県貢 おがたみつぎ・日本オリンピック委員会(JOC)専務理事は「五輪という大きな大会の中では何が起こっても不思議ではないという心持ちで臨んでおり、しっかりと(各競技団体に)情報を伝達し、注意喚起していくことで乗り切っていけると思う」と気を引き締めた。

 パリ南部のモンパルナス駅では、TGVの運休を告げる放送が繰り返し流れていた。26日朝にフランスに着いた東京都内の30歳代の日本人女性は、サッカー男子日本代表の試合観戦のため、TGVで南西部ボルドーに向かう予定だった。「以前にフランスに来た時より空港の警備が厳重で、こんなことになるとは思わなかった」と表情を曇らせた。

 ボルドーに行く予定だったというフランス人のITエンジニア、メフディ・バントルシャさん(27)は「偶然なのか、狙って起きたのかはわからないが、開会式の日に、このようなことが起きて驚いている。目的地までは車を借りて行こうと思う」と疲れた様子で話した。

 パリ北駅でも、五輪開催を祝う旗などの飾り付けがなされた構内で、多くの人が電光掲示板を見上げていた。仏北部に帰省予定のフランス人女子学生(20)は、「間違いなくパリ五輪に合わせたものだろう。人が亡くならなくてよかった」と語った。

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