1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

パトカーの巡査長とみられる1人の死亡確認…山形・秋田で30日頃まで警報級の大雨の恐れ

読売新聞 / 2024年7月26日 22時2分

パトカーが流されたとみられる現場周辺(26日午前、山形県新庄市で、読売機から)=西孝高撮影

 山形、秋田両県を中心に25日から26日にかけて降った記録的な大雨で、両県で2人が死亡し、3人が行方不明となったほか、山形県では広い範囲で浸水被害が出た。気象庁は、両県では30日頃まで警報級の大雨が続く可能性があるとして、警戒を呼びかけている。

 同庁によると、26日の24時間降水量の最大値(午後5時時点)は山形県新庄市で389ミリ、秋田県北秋田市で245・5ミリを観測。山形県の6地点で観測史上最大となった。

 新庄市では25日深夜、最上川支流の新田川にかかる橋の付近で、いずれも20歳代の男性巡査部長と男性巡査長が乗ったパトカーが流され、26日午後、西に約1キロの地点で1人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。山形県警は巡査長とみて身元確認を進めている。

 県警によると、2人は「車が流された」との男性からの110番を受けて出動。約20分後に巡査長から、約30分後に巡査部長から通報があったが、その後連絡が取れなくなった。パトカーは26日朝に近くの水田で逆さまの状態で見つかった。

 秋田市では26日午前、無職佐藤義雄さん(86)が雄物川近くの水路で見つかり死亡が確認された。

 秋田県によると、大仙市の男性会社員(42)が24日夜、「道路が冠水していて 迂回 うかいして帰る」と家族に連絡したのを最後に行方がわからなくなった。湯沢市の工事現場では土砂崩れに巻き込まれた60歳代の男性作業員が行方不明となっている。

 山形県によると、県内の住宅被害は26日午後2時現在で半壊1棟、一部損壊2棟、床上浸水8棟、床下浸水72棟。戸沢村蔵岡地区では最上川が氾濫し、県防災ヘリが住民5人を、陸上自衛隊が21人を救助した。

 秋田県でも上小阿仁村や五城目町などで河川が氾濫し、県によると住宅被害は26日午前8時半現在、床上浸水39棟、床下浸水77棟。

 総務省は26日、秋田県由利本荘市や山形県酒田市などの一部地域で、NTTドコモなど4社の携帯電話の音声通話やデータ通信が利用できないか利用しづらくなったと発表した。大雨による停電や通信ケーブルの断線などが原因だという。

 防災科学技術研究所は、大雨特別警報が出された同県の新庄市や戸沢村などで「100年以上に1度程度のまれな大雨が降った」と推定した。日本の南側で勢力を強めた太平洋高気圧の縁を回るようにして湿った空気が梅雨前線に流入したほか、水蒸気の供給源である日本海の海面水温が温暖化で上昇していることも影響した。

 気象庁によると、今後東北で予想される24時間降水量は、多い所で27日午後6時までが100ミリ、28日午後6時までが200ミリ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください