臭いカメムシの秘密、知ってるかい？…「夏休みの自由研究のヒントに」とパネル展示

カメムシの臭いは「仲間との連絡手段」などと書いたパネルを示す古山さん（奈良県川上村で）

　各地で大量発生が問題となっているカメムシについてのパネル展示「カメムシのヒ・ミ・ツ」が、奈良県川上村の森と水の源流館で開かれている。３０日まで。

　夏休みの自由研究のヒントに、と企画。昆虫が専門の館職員・ 古山暁 （こやまあきら）さん（４３）が、同館の階段壁に、９枚のカラーパネルを並べ、ツヤアオカメムシ（体長２センチ）の標本を貼り付けた。

　パネルは、人間が不快に感じる臭いは「仲間に危険を知らせる」役割があるなどと解説。密閉空間では、自らの臭いで気絶することもあるという。また、カメムシは「ハッカと唐辛子が嫌い」だという。

　古山さんは「カメムシが出す液には油分があり、取れにくい。自由研究のヒントになれば」と呼びかける。

　コケについての展示も同時開催。入館料は一般４００円、小中学生２００円。問い合わせは同館（０７４６・５２・０８８８）。