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フランスTGVの破壊行為、アタル首相「組織的に準備され連携されていた」…数日間は鉄道網混乱

読売新聞 / 2024年7月26日 23時52分

 【パリ=梁田真樹子、松久高広】パリ五輪の開幕を目前にした26日未明(日本時間26日午前)、フランスの高速鉄道TGVの路線の3か所で鉄道設備が放火されるなどの破壊行為があった。フランス国鉄によると、数日間にわたって列車の運休や遅れが見込まれ、約80万人に影響するという。26日夜の開会式は予定通り行われる見通しだが、混乱が広がっている。

 AFP通信によると、パリ市のアンヌ・イダルゴ市長は26日、TGV路線上の破壊行為について、「五輪開会式には影響しない」と強調した。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は五輪・パラリンピック選手村で記者団に対し、「フランス当局を完全に信頼している」と述べた。

 仏メディアによると、被害があったのは、パリと南西部ボルドー、北部リール、東部ストラスブール方面を結ぶTGV路線で、線路脇のケーブルが切断され、発火するなどの被害があった。南部マルセイユ方面と結ぶ路線では、国鉄職員が複数の不審者に気付き、未遂に終わった。

 影響は、パリとロンドンなどを結ぶユーロスターにも出ている。ドイツメディアによると、ユーロスターでパリ入りの予定だった馬術のドイツ代表選手2人が開会式への出席を断念した。

 フランスのガブリエル・アタル首相は26日、X(旧ツイッター)で、「妨害行為は計画的かつ組織的だ。鉄道網への影響は甚大で深刻だ。犯人を見つけ、処罰する」と投稿した。パリ検察当局は26日、組織犯罪の容疑で捜査を開始した。

 アタル氏は26日昼に閣僚らと対応を協議した後、記者団に対し、破壊行為について「組織的なものだ。準備され、連携されていた」と述べた。ロイター通信によると、仏治安筋は犯行の手口から左翼過激派や環境活動家の関与を疑っているが、証拠はないという。

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