東邦 5戦連続零封勝ち 8年ぶり夏へ 盤石投手陣
読売新聞 / 2024年7月27日 5時0分
全国高校野球地方大会は26日、2大会で決勝が行われ、新潟では新潟産大付が帝京長岡を振り切って、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。宮崎商(宮崎)は富島との接戦を制し、3年ぶりの代表。2年連続春の選抜準優勝の報徳学園(兵庫)は3年連続の出場を目指す社にサヨナラ勝ちし、決勝へ駒を進めた。
東邦1―0杜若(愛知・準決勝)
0―0のままタイブレイクとなった延長十回一死満塁。カウント2ボールになっても、東邦のリリーフエース杉浦はひるまなかった。「自分の速球が打たれるはずがない」。最速149キロを誇る右投手は、低めに投げ込んだ速球で二ゴロ併殺打に仕留めるとガッツポーズ。その裏、小西の適時打でサヨナラ勝ちし、東邦は愛知大会初戦から5試合連続零封勝ちを決めた。
先発は背番号「19」の2年生右腕・久田。沖縄出身で「将来はプロ野球選手になりたい」という久田はキレのいい速球で、七回途中に杉浦にバトンタッチするまで3安打、11奪三振。数日前まで沖縄から応援に来てくれていた両親の「絶対に、気持ちで負けるな」の言葉を胸に、快投を見せた。
今大会で急成長を見せている東邦の強力投手陣は、これで38イニング連続無失点。捕手と投手の「二刀流」という高柳主将はまだ登板がなく、準決勝はエース宇佐美も温存できた。決勝は中京大中京との一戦。分厚い投手陣で、8年ぶりの夏の甲子園を目指す。(宮島出)
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