開会式の日本選手団旗手は金髪の江村美咲…競技内外で注目集める金メダル候補

江村美咲（６月６日、東京都内で）

　パリオリンピックは２６日午後７時半（日本時間２７日午前２時半）から、セーヌ川とその周辺で開会式が行われる。海外でのオリンピックでは最多となる約４００人規模の日本選手団で、ブレイキン男子の半井重幸（２２）（ダンサー名ＳＨＩＧＥＫＩＸ、第一生命保険）とともに旗手を務めるのがフェンシング女子の江村美咲（２５）（立飛ホールディングス）だ。

　初出場となった２０２１年の東京大会後に急成長を見せ、昨年７月の世界選手権女子サーブル個人で、男女のフェンシング全種目を通じて日本勢初の連覇を達成。都内で今月５日に行われた日本選手団の結団式では「正々堂々と最後まで戦い抜く」と決意表明した。

　昨年秋のアジア大会開会式でも日本選手団の旗手を務めたが、前年から続く左足甲の痛みに悩まされ、熟慮の末に個人戦を回避。団体戦に全力を注ぎ、「痛みがある状態に、精神的に打ち勝つことができた」という奮闘ぶりで女子サーブル団体の銀メダル獲得に貢献した。中心選手としての自覚、たくましさも持ち合わせている。

　一方、その実力に加え、華やかな雰囲気の金髪のフェンサーは、競技を超えて注目される存在になった。ミス日本の特別賞や美容業界が選ぶ「ベスト・ヘア２０２３」などを受賞し、各種イベントにも出席。「想像もしていなかったことがたくさん起きている」と驚くが、日本フェンシング、そして日本選手団の「顔」として今大会ますます注目を浴びそうだ。