現場の金庫から見つかった金の延べ板も、ロケ参加業者の所有物と判明…毎日放送「ゼニガメ」、次回放送を延期

ＭＢＳテレビ、ＭＢＳラジオ本社

　毎日放送（大阪市）は２６日、今月放送したバラエティー番組「ゼニガメ」の内容が事実と異なっていた問題で、８月１４日の次回放送を延期すると発表した。不用品買い取り業者に密着し、ロケ現場の金庫から金の延べ板が見つかる内容だったが、金庫のほか、延べ板も業者の所有物だったことが新たに判明した。同局は詳しい経緯を調べている。

　今月１７日の番組では、遺品整理のために古い家屋を訪れる業者に密着。金庫から１キロ・グラムの金の延べ板が見つかる展開で、時価１０００万円以上だと紹介した。同局によると、視聴者から「金庫はオークションサイトに出品されていたものでは」と指摘があり、業者が「自ら落札した」と認めた。金の延べ板も業者が所有していたものだった。

　今回のロケは、業者が番組制作会社に持ちかけて実現。毎日放送が制作会社に撮影を委託した。制作会社のディレクターは同局の聞き取りに対し、金庫と延べ板を業者が用意したことについて「知らなかった」と説明。同局広報部も「ロケ内容が真実だと考えて放送した」としている。