トランプ氏、イスラエル首相とマール・ア・ラーゴで会談…４年ぶりの会談で関係修復演出

２６日、米フロリダ州のマール・ア・ラーゴでイスラエルのネタニヤフ首相（右）と会談するトランプ前大統領（左）＝ＡＰ

　【ワシントン＝田島大志】米共和党のトランプ前大統領は２６日、米フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した。両氏の会談は４年ぶりとなる。トランプ氏は大統領退任以来、ネタニヤフ氏と距離を置いてきたが、関係修復を印象付けた。

　ＡＰ通信によると、トランプ氏は会談で「中東に平和をもたらすためにあらゆる努力をする」と述べ、パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結に意欲を示した。米国内での反ユダヤ主義的な動きに厳しい姿勢で臨む考えも強調した。トランプ氏は記者団に、ネタニヤフ氏との関係を問われ「決して悪いものではなかった」と応じた。

　今回の会談はネタニヤフ氏側が実現を働きかけた。ネタニヤフ氏には、１１月の米大統領選を見据え、トランプ氏の返り咲きに備える狙いがあるとみられる。