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ロシア・ベラルーシ選手は開会式参加認められず…パレスチナ選手団は力強く国旗掲げ、笑顔でピースサイン

読売新聞 / 2024年7月27日 11時11分

 【パリ=読売取材団】第33回夏季五輪パリ大会は26日、開幕した。第2回の1900年、第8回の1924年に続き、パリで100年ぶり3回目の開催。開会式は雨の中、セーヌ川を舞台に午後7時半(日本時間27日午前2時半)から、夏季五輪で史上初めて競技場外で実施された。選手たちは85隻に分乗し、船上でパレード。日本選手団は船に乗り、参加した204の国・地域と難民選手団のうち93番目に入場。旗手を務めたフェンシング女子の江村美咲(25)(立飛ホールディングス)、ブレイキン男子の 半井 なからい重幸(22)(ダンサー名SHIGEKIX、第一生命保険)とともに、選手ら177人が水上を「行進」した。

 先頭のギリシャ、2番目の難民選手団に続いてフランス語でのアルファベット順に選手団が次々に川を進み、最後に開催国フランスが登場した。ウクライナ侵略を続けるロシアと同盟国ベラルーシの選手は、国を代表しない個人資格の中立選手として出場するが、セレモニーへの参加は認められなかった。

 マクロン大統領が開会を宣言。柔道男子100キロ超級で五輪金メダル2度のテディ・リネールらが最終走者として聖火台に点火した。

 来月11日までの17日間、初採用のブレイキンを含む32競技、329種目で熱戦が繰り広げられる。すでに24日からサッカー、7人制ラグビーなどの一部競技がスタート。日本は、海外開催の五輪では史上最多となる409人の選手が31競技に出場し、海外では最高成績となる金メダル20個を目指す。

 開会式前には、フランス国内で高速鉄道TGVへの破壊行為が起き、テロの懸念もあってセーヌ川周辺は厳しい立ち入り制限や厳重な警備態勢が敷かれたが、式典に大きな混乱はなかった。

     ◇

 パレスチナ選手団は船首に集まって力強く旗を掲げ、歓声を上げる観客らに向けて笑顔でピースサインを示した。パレスチナ自治区ガザでは、昨年10月に始まったイスラエル軍とイスラム主義組織ハマスによる戦闘で約350人の選手が死亡し、ほぼ全てのスポーツ施設が破壊された。今大会には柔道やテコンドーなどに8選手が出場する。

     ◇

 11か国出身の37人が参加する難民選手団はギリシャ選手団に続いて2番手で登場し、五輪のエンブレムがデザインされた旗を手に笑顔を見せた。旗手を務めたのは、カメルーン出身でボクシング女子のシンディ・ヌガンバと、シリア出身でテコンドー男子のヤヒヤ・ゴタニー。ヤヒヤは「夢と目標のために戦い続けて。決して諦めないで」とのメッセージを発表した。

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