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ミス日本の特別賞に「ディオール」アンバサダー…旗手務めた江村美咲、東京五輪後に捨てた「休むことへの罪悪感」

読売新聞 / 2024年7月27日 11時43分

 26日に行われたパリ五輪開会式で、日本選手団の旗手を務めたのは、メダルが期待される2人の選手。大舞台にかける思いを胸に、日の丸をはためかせた。

     ◇

 船上で手を振る日本選手団の中でも、金色の髪がひときわ目を引いた。フェンシング女子の江村美咲選手(25)は「悔いのないよう戦う姿が、皆さんの力になれば」と話す。

 両親とも日本代表経験を持つ「フェンシング一家」に生まれた。高校から五輪選手を育成する日本オリンピック委員会の「エリートアカデミー」に入り、競技漬けの日々を送った。

 初出場の東京五輪は3回戦で敗退し、団体戦も5位だった。「あとちょっとで勝てたかも」。大会後も休まず練習を続けた結果、気持ちが燃え尽きた。試合場に上がるのが苦しくなり、涙する時もあった。

 気づいたのは、自分の心と体に正直になることだった。休むことへの罪悪感がなくなり、競技との切り替えもうまくできるようになった。「人生に必要な考え方を学んだ」と振り返る。

 2022年7月の世界選手権で日本女子で初めて、サーブル日本勢としても初の金メダルに輝いた。世界ランキング1位となり、23年には連覇も成し遂げた。

 競技の枠を超え、注目される存在になった。ミス日本の特別賞を受賞し、フランスを代表する服飾ブランド「ディオール」のアンバサダーを務めている。

 活躍の幅を広げているのは、「若い選手たちに新しい可能性を感じてもらいたいし、フェンシングの価値が上がってほしい」という思いからだ。

 フェンシング発祥の地で迎える2度目の五輪。開会式に出席した後、「改めてたくさんの方々に支えられて今があるという思いをかみ締めた。感謝の気持ちをプレーで出し切りたい」と抱負を語った。(蛭川裕太)

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