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「雨が降ったことさえドラマチック」ブレイキン男子の半井重幸、旗手の大役終え「本当に楽しかった」

読売新聞 / 2024年7月27日 13時41分

開会式で日の丸を掲げてセーヌ川を進む旗手の江村美咲選手と半井重幸選手ら日本選手団(26日、パリで)=三浦邦彦撮影

 26日に行われたパリ五輪開会式で、日本選手団の旗手を務めたのは、メダルが期待される2人の選手。大舞台にかける思いを胸に、日の丸をはためかせた。

     ◇

 「セーヌ川を船で渡るという特別な形の開会式。雨が降ったことさえドラマチックで、本当に楽しかった」。大役を終えたブレイキン男子の 半井 なからい重幸選手(22)(ダンサー名SHIGEKIX)は、そう語った。

 今大会で初めて採用されたブレイキン。ダボっとした服装や、駅前で深夜に踊るイメージから、「不良がやるもの」と否定的な見方をする人もいる。

 だからこそ、旗手を務めることについて、「こんなに光栄なことはない。ブレイキンの素晴らしさを多くの人に伝えられる機会」と感じた。

 アクロバチックな技に憧れを抱き、7歳でダンスを始めた。11歳で海外の大会に挑戦し、次々と好成績を収めてきた。世界最高峰の大会「Red Bull BC One」は史上最年少の18歳で制覇した。

 会場で流れる音楽に合わせ、即興で踊って勝敗を争う。体の動きを音楽と融合させる能力が高く、代名詞は、激しく動かしていた体を一瞬で静止させる「フリーズ」。高難度の技を決めるため、筋力トレーニングで体を鍛え上げてきた。

 米ニューヨークで、1970年代に、ギャング同士の抗争を収める平和的な手段として始まったとされ、スポーツでありながら、文化的な側面も強い。個性を尊重し、一人ひとりが独自の踊りを突き詰める。それが、最大の魅力だ。

 「自分を表現することの喜びを競技を通じて伝えたい。120%、最後まで頑張って、最高の景色が見られたらいい」。初代王者となり、表彰式で、この日掲げた日の丸を再びはためかせてみせる。(上田惇史)

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