スケートボード・小野寺吟雲はこんな人…「世界ランク１位」「ギネス記録保持者」の新世代の選手

スケートボード・ストリート世界選手権に出場した小野寺吟雲（２０２３年）

　パリオリンピックのスケートボード・ストリート男子に出場する、小野寺吟雲（１４）。「東京後」に台頭してきた存在で、スタイルやファッションも今までの世代とは一線を画す存在だ。

　長髪を結い、ハイソックス、まだ幼さが残る声――。私服で競技に臨むスケートボードでは「スケータースタイル」というヒップホップ調のファッションが人気だが、小野寺のそれは明らかに異なっている。ファンらには「吟ちゃん」と呼ばれ、愛らしいスタイルが印象的だが、滑りは積極的にセクションを攻め、トリックが決まると感情を爆発させるなど荒々しい。

　世界ランキングは、東京大会金メダリストの堀米雄斗（三井住友ＤＳアセットマネジメント）や世界選手権を制したことのある白井空良（ムラサキスポーツ）らを抑えて現在１位。インスタグラムの総フォロワーは３５万人超で、世界的なポップスターであるジャスティン・ビーバーもその一人だ。

　７歳から競技を始め、８歳で海外進出。２０２２年１１月の日本選手権では１２歳で初出場・初優勝を決めた。さらに２０２３年には世界最高峰の賞金大会「Ｘゲームズ」千葉大会でも初出場・初優勝。一気に名前を世界に知らしめた。

　吟雲という名前は「龍吟ずれば雲起こる」という言葉に由来し、スケーターとしては「Ｇｉｎｗｏｏ」という名前を使用している。「スケートボード・ストリート世界選手権の最年少メダリスト」「Ｘゲームズスケートボード・ストリート最年少金メダリスト」という二つのギネス世界記録を保持している。将来の夢は「宇宙に行ってスケボーをやる」こと。