塚本七海・前川愛生組がV、炎天下でも集中力切らさず…インターハイ・ソフトテニス
読売新聞 / 2024年7月27日 22時4分
ソフトテニスの女子個人(ダブルス)決勝で、塚本七海、前川愛生組(広島・広島翔洋)が4―3で柴田凛、山本萌衣紗組(岡山・就実)を破り、初優勝した。自転車の男子4000メートル団体追い抜きは岐南工(岐阜)が、男子チームスプリントは松山学院(愛媛)がそれぞれ制した。フェンシング団体決勝では、男子は気仙沼(宮城)が19年ぶり4度目の優勝、女子は岐阜総合学園(岐阜)が2年連続2度目の優勝を飾った。
苦しさを乗り越え
息詰まる長いラリーが繰り広げられた炎天下の決勝でも、広島翔洋の2年生ペアは、集中力を切らさなかった。最後のショットが決まったとたん、2人の目には涙があふれた。
別々の中学でそれぞれ全国大会での実績があったが、高校でペアを組むと壁にぶつかった。身長1メートル64の前川に対して塚本は1メートル53。対戦相手はパワーに欠けると見て塚本を集中して攻めた。塚本は「それがプレッシャーになって、うまくプレーできなかった」と振り返る。
それでも「狙われることで成長した」と、渡部剛史監督。この日の試合も球を集められたが、体をいっぱいに使って深いストロークを刻み、打ち合いに力負けしなかった。前川も「塚本が踏ん張っている。自分に球が来た時は、絶対決めるという思いだった」と奮起した。
かみ合わずにぎくしゃくした時期もあったが、その苦しさを乗り越え、2人が頂点に立った。(渡辺直樹)
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