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能登高の竹口陽菜・宮下亜華莉組「多くの人に支えられて、続けることができた」…16強逃す

読売新聞 / 2024年7月27日 22時44分

試合に敗れ、記念のボールを受け取る竹口選手(右)と宮下選手(27日、長崎市で)

 全国高校総体のソフトテニス女子個人で、1月の能登半島地震で被災した石川県立能登高校の竹口陽菜選手(18)、宮下亜華莉選手(17)(ともに3年)のペアが3勝を挙げ、32強に進出した。ベスト16は逃したものの、最後まで粘りをみせた。

 地震発生直後、選手らは避難し、登校できなくなった。部活もできず、竹口選手は「このまま引退してしまうのかな」と暗い気持ちになったという。

 それから同校は、新たな練習場所を探しながら、遠征も含めて10か所近くを転々とした。中でも、昨年の女子団体で日本一に輝いた三重高校(三重県松阪市)が受け入れてくれ、選手の心のよりどころとなった。

 同校は「ソフトテニスを諦めてほしくない」と1~2月、2度それぞれ約10日間、練習だけでなく、寮で寝食もともにした。2度目の受け入れ最終日、付属の中学校生徒も含めて約1500人が送別会を開き、色紙や折り鶴などを手渡して、別れを惜しんでくれた。能登高は、送別会から記念品を持ったまま、選抜大会地区予選の北信越大会に参加。「三重高パワー」で準優勝に輝いた。

 「三重高を始め、多くの人に支えられて、続けることができた」と竹口選手。竹口、宮下組は、県高校総体準優勝でインターハイ出場を決め、続く北信越大会では優勝した。被災者たちが苦しい思いをしている中、競技をすることに葛藤もあったが、宮下選手は「諦めずに一生懸命プレーする姿を見せて、地元に元気を届けたい」と28日から始まる団体戦での活躍を誓った。(吉田恵実子)

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