1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

佐渡金山の世界遺産登録決定、新潟県内では歓喜の渦…「誇らしく思う」

読売新聞 / 2024年7月28日 15時25分

世界文化遺産登録の決定を祝ってくす玉を割る関係者(27日、新潟県佐渡市のきらりうむ佐渡で)

 長年の悲願がかなった――。「 佐渡島 さどの金山」の世界文化遺産登録が決定した27日、新潟県内各地に設けられたパブリックビューイング(PV)の会場は歓喜の渦に包まれた。登録を待ち望んでいた人々からは、祝福や 安堵 あんどの声が上がった。

佐渡市

 地元の新潟県佐渡市は、市内2か所にPV会場を設置。メイン会場となった金山のガイダンス施設「きらりうむ佐渡」には、約200人の市民らが詰めかけた。登録が決まると、市民らは金色のスティックバルーンを打ち鳴らし、喜びを爆発させた。

 約10年前に亡くなった夫が金山の閉山時まで坑内作業員として働いていたという同市の女性(63)は「夢のよう。感無量です」と笑顔を見せ、「夫もきっと『よかったね』と喜んでいると思う」と語った。

 構成資産の一つ、 鶴子 つるし銀山の保全活動などを行ってきた同市の民間団体「鶴子銀山へ続く道を歩こう」会長の佐々木弘喜さん(68)は「ほっとした」と胸をなで下ろし、「鶴子銀山は地域の宝。これからも守る」と決意を新たにした。

 観光施設「史跡佐渡金山」を運営するゴールデン佐渡社長の鈴木徹さん(62)は、世界遺産となり観光客の増加が見込まれることから、「看板の多言語表記など、訪日外国人客にも世界遺産の価値を認めてもらう努力をしたい」と話した。

新潟市

 新潟市中央区のメディアシップのPV会場にも多くの市民らが集まった。登録決定時には拍手がわき、クラッカーがあちらこちらで鳴るなど、大きな盛り上がりを見せた。

 「さどの金山おめでと」と書かれたうちわを手にしていた同市西区の団体職員(28)は「自分が住む県に世界遺産が生まれたことを誇らしく思う」と喜んだ。

 家族と訪れた同市中央区、小学2年の男子児童(7)は「まだ佐渡に行ったことがないので行ってみたい」と声を弾ませた。

上越市

 上越市のJR上越妙高駅前の商業施設でも、民間有志によるPVが行われた。登録決定後は関係者が鏡開きをし、祝福ムードに包まれた。

 同施設の運営会社社長、平原 ただしさん(47)は「県内では上越妙高駅が佐渡島への西の玄関口になることを多くの人に知ってもらい、上越市の活性化にもつなげていきたい」と力を込めた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください