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健大高崎 王者の進化 「春夏」へ一体感

読売新聞 / 2024年7月28日 5時0分

1回、健大高崎・箱山が犠飛を運んで先制=日野響子撮影

 全国高校野球地方大会は27日、16大会で決勝が行われた。春夏連覇を狙う健大高崎(群馬)が前橋商に競り勝ち、9年ぶりに夏の甲子園出場を決めた。明豊(大分)は4年連続、広陵(広島)、神村学園(鹿児島)も2年連続の出場。大社(島根)は32年ぶりに代表の座を勝ち取った。

健大高崎5-1前橋商

 健大高崎の主将で捕手の箱山は、空振り三振で27個目のアウトを奪うと、グラウンドに突っ伏して泣いた。

 選抜王者となってマークは厳しくなり、3回戦で桐生第一に一度は九回に逆転され、準決勝では前橋育英に九回、6点差を追い付かれたが、勝ちきってきた。箱山は「(春夏)連覇したい、甲子園に行きたいじゃなく、仲間と一日でも多く、野球をしたい一心だった」と明かした。

 この日、打撃では外野フェンス手前まで打球を運ぶ2本の犠飛で得点を稼ぎ、「1点、1点にこだわることを、プレーで示すことができた」と胸を張った。

 マスクをかぶると、先発の150キロ右腕、石垣には「球速を抑えて丁寧に投げろ」と伝え、疲れから速球がうわずった左腕の佐藤には、変化球中心に配球を組み立て好投を引き出した。

 最強世代と呼ばれるチームは、箱山の厳しい言葉によって徐々に進化を遂げてきた。「みんな自分本位で個人競技のようだった。もう、泥臭いプレーをしようと言う必要もなくなった」と箱山は自信を深め、青柳監督も「理想の形になりつつある」と言い切った。春夏連覇へ向けても、この一体感が推進力となるのだろう。(中村孝)

健大高崎(群馬)9年ぶり4度目

 ◇2002年創部。今春の選抜大会優勝。夏は14年のベスト8が最高。OBに巨人の湯浅大ら。私立。

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