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対戦相手を研究しない柔道の永山竜樹、フランス修行で原点回帰…「自分貫き」銅メダル

読売新聞 / 2024年7月28日 8時33分

男子60キロ級3位決定戦でトルコ選手を破って銅メダルを獲得した永山竜樹=関口寛人撮影

 27日は男女各1階級が行われ、女子48キロ級で2023年まで世界選手権3連覇の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が金メダルに輝いた。同級の日本勢の優勝は04年アテネ大会の谷亮子以来20年ぶり。決勝では今年の世界選手権を制したバーサンフー・バブードルジ(モンゴル)から技ありを奪って優勢勝ちした。男子60キロ級の永山 竜樹 りゅうじゅ(SBC湘南美容クリニック)は準々決勝でスペイン選手に敗れたが、3位決定戦でトルコ選手に一本勝ちして銅メダルを獲得した。

 男子60キロ級の永山は、初出場の五輪で苦しみながら、銅メダルを獲得した。

 準々決勝でフランシスコ・ガルリゴス(スペイン)に不覚を取った。絞め技で意識が落ちた。審判の「待て」の後での決着だったため、抗議したが覆らなかった。

 しかし、敗者復活戦からの勝ち上がりは永山らしかった。「対戦相手の研究はしない。自分の最高の投げを相手にぶつけていく」という信条通り、攻めの姿勢を取り戻し、3位決定戦を合わせ技一本で制した。

 活躍を期待されながら五輪が遠かった。転機となったのは、パリ五輪を諦めかけた昨春。消極的になっていた自分自身を変えようと、単身フランスに武者修行に出た。各地の町道場で稽古に参加して気づいたのは、「みんなしっかり組んで投げて、一本を取る柔道が好きだということ」。自らの原点に立ち返り、逆転の五輪切符を勝ち取って、挑んだ夢の舞台だった。

 相手の懐へ飛び込み、逆襲を恐れず力ずくで攻める。これが永山の柔道だ。「何があっても自分の柔道を貫く。その舞台がオリンピックなら最高」。望んだ色のメダルではなかったが、自身の柔道を確かにパリに刻み込んだ。(小高広樹)

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