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体操男子団体、暫定2位で決勝へ…20歳岡慎之助が躍動も「まだ目標の点数に届いてない」

読売新聞 / 2024年7月28日 7時34分

岡慎之助の平行棒の演技=武藤要撮影

 パリオリンピックの体操男子の予選が27日に行われ、全3班のうち2班が演技を終えて、2016年リオデジャネイロ五輪以来の団体総合優勝を目指す日本(橋本大輝、萱和磨、谷川 わたる=以上セントラルスポーツ、岡慎之助、杉野 正尭 たかあき=以上徳洲会)が暫定2位につけ、決勝進出を決めた。団体で3大会ぶりの頂点を狙う中国が暫定首位。橋本は鉄棒の着地で転倒し、21年東京五輪に続くこの種目での金メダルは絶望的となった。

鮮烈デビュー

 強豪と呼ばれるチームは国・地域の威信をかけて戦うだけでなく、五輪で必ず次世代への種をまく。橋本、萱、谷川の3人が2021年東京五輪代表で、岡と杉野の2人が五輪初出場。体操ニッポンは伝統の受け渡しの意味でも理想的な顔ぶれで大舞台に上がり、20歳でチーム最年少の岡が世界へ鮮烈な印象を与えた。

 予選の第1種目は跳馬。岡は重圧のかかる1番手でしっかり役割を果たし、続く得意の平行棒は着地もピタリと決めて15・300の高得点をたたき出した。やや不安を抱えていたあん馬も上々の出来だった。

 代表の強化合宿で選手たちは互いに助言を惜しまなかった。岡は、その場所に身を置くだけでも貴重な財産を得た。五輪の現地入り後、試合会場での初練習を終えて「やっと来たなって思っています」と代表入りの価値をかみしめていた。

 19年世界ジュニア選手権で個人総合を制し、逸材と期待されたが、22年に右膝前十字 靱帯 じんたい断裂の重傷を負った。苦しい時間を過ごしているだけに人一倍、貪欲だ。チームへの貢献に加えて、平行棒をさらに磨くため、レベルの高い中国選手の練習を観察して「(良いところを)取り入れていきたい」ともくろむ。

 今大会のチームのスローガンは「Make New History!(新たな歴史をつくれ)」。予選全6種目で活躍しても「まだ目標の点数に届いていない」と岡。未来へ続く歴史に、間違いなくその名は刻まれた。(大舘司)

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