大阪なおみ、初戦敗退…元世界１位ケルバーにストレート負け

１回戦でプレーする大坂なおみ＝ロイター

　パリオリンピックのテニスは２７日、女子シングルス１回戦が行われ、元世界ランキング１位の大坂なおみ（フリー）は日本時間２８日朝に元世界ランク１位のアンゲリク・ケルバー（独）と対戦し、５―７、３―６で敗れ、初戦敗退となった。

　オリンピック初出場となった東京大会、大坂は聖火の最終ランナーの大役も担うなか、３回戦でチェコの選手に敗れ涙した。あれから３年、母となって再びオリンピックに戻ってきた。

　昨年の出産を経て復帰後、２度目の四大大会となった今年の全仏オープンの２回戦で、大坂は３連覇を達成することになるイガ・シフィオンテク（ポーランド）からマッチポイントを握り、女王をあと一歩まで追い詰め充実感も漂わせた。一方で、今月のウィンブルドン選手権では２回戦でエマ・ナバロ（米）に４―６、１―６であっさりと敗退、不安定さも覗かせていた。

　この日の試合では、ファーストサービスの成功率が５４％と安定せず、アンフォースドエラーもケルバーの１１個に対し３０個と精彩を欠いた。