福岡県柳川市の田んぼにヘリ墜落、佐賀空港から大分県日田市への遊覧飛行…乗員とみられる２人死亡

ヘリコプターの墜落現場周辺を調べる警察官ら（２８日午後７時６分、福岡県柳川市で）＝木佐貫冬星撮影

　２８日午後４時１５分頃、福岡県柳川市昭南町の畑にヘリコプターが墜落した。通報を受けた消防隊員が駆けつけたところ、機体は炎上しており、消火後に２人の遺体が発見された。２人は乗員とみられ、他にけが人は確認されていない。県警柳川署などが遺体の身元と墜落の原因を調べている。

　２８日午後４時１０分頃、福岡県柳川市昭南町の畑にヘリコプターが墜落した。通報を受けた消防隊員が駆けつけたところ、機体は炎上しており、消火後に２人の遺体が発見された。２人は乗員とみられ、他にけが人は確認されていない。県警柳川署などが遺体の身元と事故原因を調べている。

　佐賀県空港課や国土交通省などによると、墜落したヘリは「エス・ジー・シー佐賀航空」（佐賀市）が所有する「ロビンソン式Ｒ４４２型」。同省に提出された飛行計画では、同日午前８時１２分に佐賀市の佐賀空港を出発後、同３５分に大分県日田市のサーキット場近くに到着し、遊覧飛行を実施。終了後、同日午後３時５２分に日田市を出発し、佐賀空港に戻る予定だったという。会社によると、男性パイロットと男性整備士が搭乗していたとみられる。

　同省は２８日、今回の事故を航空事故と認定し、国の運輸安全委員会は同日、航空事故調査官２人を担当に指名した。今後、現地に派遣するなどして原因を調査する見通し。

　墜落現場は佐賀空港の東約５キロで、沖端川の河口近くに広がる干拓地の畑。付近に住む男性（３９）は外出先から車で帰る途中、黒い煙が上がっているのに気づいたという。「音や炎は見えず、まさか事故だとは思わなかった」と驚いていた。