阿部一二三、準決勝へ進出…鼻血治療で２度畳降りるも合わせ技一本で世界ランク７位退ける

　パリ五輪の柔道は２８日、男子６６キロ級が行われ、連覇を狙う阿部一二三（パーク２４）は準々決勝で世界ランキング７位のヌラリ・エモマリ（タジキスタン）と対戦。合わせ技一本で勝ち、準決勝に進んだ。

　開始４１秒で袖釣り込み腰で技ありを奪った阿部。その後に鼻血を出し、２度畳を降りて鼻に詰め物をして試合を続けた。世界ランキングでは阿部は６位で同格。緊張感のある試合だったが、２分４１秒、大内刈りで技ありを奪い、勝負を決めた。

　初戦の２回戦は格下相手に圧勝した阿部。ともに連覇を目指した妹の詩（パーク２４）が２回戦敗退という、予想外の事態に襲われたが、集中力を保っているようだ。