なでしこＪ第２戦の相手は難敵ブラジル、故障離脱した清水梨紗の思いに応えられるか

　パリオリンピックのサッカー女子は２８日午後５時（日本時間２９日午前０時）から１次リーグ第２戦が行われる。初戦でスペインに１―２で逆転負けを喫したＣ組のなでしこジャパン（世界ランキング７位）はブラジル（同９位）と対戦する。

　ブラジルとは過去のオリンピックで２度対戦。女子サッカーがオリンピックで初採用され、日本も出場した１９９６年のアトランタ大会では３連敗で敗退したが、その第２戦がブラジルだった。

　一方、現主将の熊谷紗希（ローマ）も出場した２０１２年ロンドン大会では準々決勝で対戦。前年にワールドカップ（Ｗ杯）初制覇も経験した日本は、当時２大会連続で銀メダルを獲得していた相手に２―０で勝利。オリンピックでの過去最高成績である銀メダルへとつなげている。

　今大会、初戦を落とした日本に対し、ブラジルは１―０でナイジェリアにきっちり勝利し勢いに乗る。鍵を握るのはＦＷ田中美南（ロイヤルズ）か。

　いずれもブラジルが相手だった、昨年１１～１２月にブラジル・サンパウロで行われた２連戦（１勝１敗）、今年４月にアメリカで行われた国際大会の３位決定戦（ＰＫ負け）の３試合で、１点ずつ決めている。スペイン戦では藤野あおば（日テレ・東京Ｖ）のＦＫによる１点のみだっただけに、エースの奮起が待たれる。

　攻守にわたって日本の右サイドを支えてきたＤＦ清水梨紗（マンチェスター・シティー）がスペイン戦で負傷し途中交代、そのままチーム離脱となった。「すごく悔しいが、気持ちは一緒に戦い続けたい」とのメッセージを託されたチーム。清水の思いに応えられるか。（デジタル編集部）