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龍馬愛が高じて高知に移住、音楽業界から生誕の地に建つホテル会社へ…龍馬のように「人と人をつなぐ」

読売新聞 / 2024年7月29日 11時8分

 坂本龍馬(1836~67年)への思いが高じて、高知に移住した女性がいる。東京で音楽業界の仕事に携わっていた小沢咲さん(39)。龍馬の生誕地に今秋、刷新オープンするホテルの会社に転職し「宿泊客や地元の人に、知られていない高知の魅力を伝えられる場所にしたい」と張り切る。(上田昌義)

 山梨県出身。東京の専門学校を卒業し、レコード会社や音楽事務所などで働き、ミュージシャンのマネジャーを務めるなどしてきた。

 龍馬との出会いは高校時代。日本史の先生が龍馬の人物像や功績を熱く語っていた。社会人になってそれを思い出し、書籍を読むなどするうち、型にとらわれず、自分のやりたいことを貫いた人物像に魅せられた。

 20歳代後半から年1回、京都市にある龍馬の墓に参るなど、「龍馬愛」を育んだ。生まれ育った高知にも「行きたい」と思い続けた。2015年、仕事で来高。ゆかりの地を巡り、「龍馬はこの地で家族やみんなに愛されて成長し、自分の大きな夢を実現するために駆け出したんだ」と感じた。

 その後も出張などに合わせて、高知で龍馬の生き方に触れながら「自分も何か新しいことにチャレンジしたい」と考えるように。昨年末頃、龍馬の生誕地にできる「hotel nansui」がオープニングスタッフを募集していることを知り、面接などを経て採用され、5月に移住した。

 現在の仕事は、ホテルの様々なオープン準備。1階に設けられるイベントスペース「オキャクバ」の企画も担当し、宿泊客のみならず、誰もが訪れ、龍馬をキーワードとしたコミュニケーションの場にしようと取り組む。

 知り合いはおらず、ホテル業界も初めて。「不安も大きいけど、まずは高知を知ること」と各地に足を運んで人と会って話し、人脈作りに励む。「これは龍馬がやってきたこと。龍馬が大切にした人と人をつなぐことを実践していきたい」

生家跡のホテル、11月15日にオープンへ

 hotel nansuiは、高知市上町1の龍馬の生家跡にあり、2022年2月に閉館した旅館「龍馬の宿 南水」を、同市相生町でホテルを経営する「港屋マネジメント」(井口泰社長)が買い取り、11月15日のオープンを目指して改修を進めている。「龍馬を前面に打ち出したホテル」を目指し、客室は33室。ロビーは最上階の7階に設け、龍馬ゆかりの図書コーナーも設置する。同ホテルの公式ホームページで宿泊の予約を受け付けている。

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