報徳学園のエース今朝丸、無四球で５安打完封…「今日は観客席を見られるぐらい落ち着いていた」

明石商打線を完封した報徳学園の今朝丸

　全国高校野球地方大会は２８日、１０大会で決勝が行われた。早稲田実（西東京）がサヨナラ勝ちで９年ぶりに夏の甲子園切符をつかんだ。大阪桐蔭（大阪）は接戦を制し、報徳学園（兵庫）はエース今朝丸が完封し、それぞれ春夏連続出場。栃木では、昨春選抜に２１世紀枠で初出場した石橋が、初めて夏の甲子園行きを決めた。

報徳学園４―０明石商

　報徳学園のエース今朝丸が明石商を無四球で５安打完封し、６年ぶりの夏切符をチームにもたらした。序盤は球が上ずり三回に二死一、三塁のピンチを招いたが、３番打者を内角直球で見逃し三振に。四回以降は変化球も交え、二塁を踏ませなかった。

　準優勝した今春の選抜決勝は同じように完投したが、序盤に失点し、回を重ねるごとに余裕を失った。「今日は観客席を見られるぐらい落ち着いていた。この１勝を自信にし、春の悔しさを晴らしたい」。今大会は初戦こそ５回４失点と崩れたが、その後は登板４試合で２１回２／３を無失点。一回り大きくなった姿を、甲子園で披露する。

報徳学園（兵庫）　６年ぶり１６度目

　◇１９３２年創部。８１年夏に全国制覇。選抜は７４年と２００２年に優勝。ＯＢに広島の小園海斗ら。私立。