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パリ五輪「結果が出なくて1番悔しいのは、アスリート本人」 元競泳代表、選手への誹謗中傷に訴え

J-CASTニュース / 2024年7月28日 18時30分

パリ五輪「結果が出なくて1番悔しいのは、アスリート本人」 元競泳代表、選手への誹謗中傷に訴え

萩原智子さんのX(@swimmerhagitomo)より

元競泳選手で、2000年のシドニー五輪に出場した萩原智子さん。24年7月28日にXで、「パリオリンピックが始まり、私のSNSにも心無い言葉が届いています。私自身の気持ちを伝えさせてください」と思いをつづった。

メダルなし「税金使って行ってるのに」と非難され

萩原さんはまず、「沢山の方々に応援していただき、元アスリートとして嬉しく思います」と感謝。続けて、自身が五輪出場したときの経験を次のように振り返った。

「応援の仕方は十人十色...私は2000年シドニー五輪で4位。悔しくて情けなくてドン底のまま帰国した時、『国の税金使って行ってるのにメダルの1つや2つ取ってこれなくてどうするんだ』と初対面の方に言われました」

続けて「突き刺さる言葉に心が壊れましたが、それ以上に多くの温かい言葉に救われ、私は今、生きていられます」と明かす。

「言葉を発する前に少しだけ考えてみませんか」

今大会2日目までに、日本勢の中には黒星を喫したチームや、敗北に涙をのんだ選手がいる。

競泳・女子100mバタフライでは池江璃花子選手が、全体12位で準決勝敗退。「正直、頑張ってきた分だけ、無駄だったのかなって」と涙を堪えながら語った。

優勝候補にも挙げられた、卓球混合ダブルスの張本智和選手、早田ひな選手のペアは北朝鮮代表に敗れ、初戦敗退。世界ランキング2位でメダルに期待のかかるバレーボール男子は、同11位のドイツにセットカウント2対3で黒星発進となった。バスケットボール男子も23年のワールドカップ王者・ドイツに、77対97で敗れた。

萩原さんのXの投稿は、具体的な種目や選手名を挙げたわけではない。だが元オリンピアンとして、五輪に挑む現役アスリートについて、「決勝に立てるのはひと握り...そしてメダルを獲得できるのはほんのひと握り。結果が出なくて1番悔しいのは、アスリート本人です...アスリートは目標に向かって必死でチャレンジしています。結果が出なくてもいいや...なんて思っているアスリートはいないんです」と訴えた。

「不安や怖さを乗り越え、世界の舞台でチャレンジしているアスリート達に拍手を送ってあげたい...私はそう思います」と述べ、「立場が逆だったらどうなんだろうか、と、言葉を発する前に少しだけ考えてみませんか?」と呼びかけた。

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