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マリ下したサッカー日本代表、目を引く層の厚さ…PK防いだ場面は「優勝大会」彷彿[福西崇史の目]

読売新聞 / 2024年7月29日 0時21分

後半、マリのPKをしのぎ喜ぶGK・小久保玲央ブライアン(中央)(27日)=松本拓也撮影

 パリ五輪のサッカー男子は27日、1次リーグ第2戦が行われ、D組の日本はマリを1―0で破り、2連勝で準々決勝進出を果たした。後半、山本のゴールで均衡を破り、GK小久保を中心に守り切った。

[福西崇史の目]

 日本時間早朝の試合だったが、目が覚めるような素晴らしい試合だった。マリは高さ、速さ、そして伸びてくる長い足とアフリカ勢らしい特徴があったが、3月に強化試合で対戦していた効果が出ていた。

 前半は速い予測のカバーリングで、組織的な守備ができていた。特にアンカーの藤田が一つの壁になって、セキュリティーがきいていた。後半はマリがギアを上げて、相手選手になかなか接触できなくなったが、後手後手の中でも最終ラインがよくしのいだ。

 僕にも経験があるが、速い相手には、かわされて走られるのが怖いから、1回下がってしまう。だが、高井は行くときは行く、我慢するときは我慢するという判断ができていた。高さの部分やカバーリングも素晴らしかった。チーム最年少だが、迷いがなくなった感じがするし、すごく洗練されていた。

 チームとしての充実ぶりも目を引く。初先発の荒木と山田が浮足立たずに試合に入れていたし、途中出場の藤尾も長所を出していて、誰が出ても戦えるという大岩監督がやってきたチーム作りの成果が出ている。終盤のPKをしのぐ場面などは、優勝したU―23(23歳以下)アジア杯を見ているかのようだった。これで3戦目は、選手を休ませたり、試したりできる。決勝トーナメントに向け、最高の流れになった。

(元日本代表MF)

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