花咲徳栄、苦しんで苦しんで栄冠…「皆でつなぐことができて良かった」

　全国高校野球地方大会は２８日、１０大会で決勝が行われた。早稲田実（西東京）がサヨナラ勝ちで９年ぶりに夏の甲子園切符をつかんだ。大阪桐蔭（大阪）は接戦を制し、報徳学園（兵庫）はエース今朝丸が完封し、それぞれ春夏連続出場。栃木では、昨春選抜に２１世紀枠で初出場した石橋が、初めて夏の甲子園行きを決めた。

花咲徳栄１１―９昌平（延長１０回タイブレイク）

　花咲徳栄は主将の３番 生田目 （なまため）が本塁打を放ち、４番石塚が２本の適時打で４打点を挙げるなど五回までに６点を奪って４点リードしたが、八回に４失点。延長タイブレイクにもつれ込む苦しい試合をものにして、５年ぶりとなる甲子園切符をつかんだ。西武台との準々決勝でも８―０から七回以降に８失点して追いつかれ、タイブレイクの末に勝ち上がった。諦めずに戦い抜いた生田目は「本当に苦しい場面が続いたが、皆でつなぐことができて良かった」と話した。

花咲徳（埼玉）　５年ぶり８度目

　◇１９８２年創部。甲子園では２０１７年夏に優勝している。ＯＢにオリックスの若月健矢ら。私立。