大阪桐蔭の2年生右腕・森が圧巻15K完投、直球・直球・直球…強気に押し続けた
読売新聞 / 2024年7月29日 5時0分
全国高校野球地方大会は28日、10大会で決勝が行われた。早稲田実(西東京)がサヨナラ勝ちで9年ぶりに夏の甲子園切符をつかんだ。大阪桐蔭(大阪)は接戦を制し、報徳学園(兵庫)はエース今朝丸が完封し、それぞれ春夏連続出場。栃木では、昨春選抜に21世紀枠で初出場した石橋が、初めて夏の甲子園行きを決めた。
大阪桐蔭3―1東海大大阪仰星
直球。直球。直球。決勝の舞台を任された大阪桐蔭の2年生右腕・森は、強気に押し続けた。15三振を奪い、1失点完投。今大会2度目の先発で、圧巻の投球を見せた。
一回に二死満塁を招いたが、直球で空振り三振を奪って切り抜けた。その後も変化球を織り交ぜ、三~五回には5者連続奪三振。特に直球はスピード、制球力ともに抜群で、ピンチの場面で多投。2点差に迫られた八回二死二、三塁では直球を投げ続け、遊ゴロに仕留めた。
U―18(18歳以下)日本代表候補の平嶋や、快勝した履正社との準決勝で先発した中野ら好投手が多いチームで、武器と自負する直球を磨いてきた。冬から春にかけても走り込みで下半身を鍛え、質を高めた。
「状態の良い投手から起用した」という西谷監督も「五回ぐらいまでだと思っていた」という。指揮官の想定を上回る、背番号16の熱投。強力な投手陣を印象づけ、2年ぶりの夏に向かう。(豊嶋茉莉)
大阪桐蔭(大阪) 2年ぶり13度目
◇1988年創部。今春の選抜は8強。2012年、18年の春夏連覇など、9度の甲子園優勝を誇る。私立。
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