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朝鮮出身者の過酷な労働環境を説明…佐渡金山、世界遺産決定で日韓合意に基づき展示

読売新聞 / 2024年7月29日 9時23分

朝鮮半島出身の労働者に関する展示を見学する観光客ら(28日、新潟県佐渡市で)

 新潟県佐渡市の市立相川郷土博物館は28日、世界文化遺産登録が決まった「 佐渡島 さどの金山」について、日韓合意に基づき、朝鮮半島出身者を含めた鉱山労働者の過酷な状況を説明する常設展示を始めた。

 金山では戦時中、約1500人の朝鮮半島出身者が働いていた。常設展では、寮生活の様子や労働環境について写真を交えた29枚のパネルを展示。危険とされる削岩担当は、朝鮮半島出身者が全体の8割を占めた時もあったという記録なども紹介した。

 この日は午前中から観光客らが訪れて見学。東京都大田区の会社員男性(38)は「朝鮮半島出身の人が働いていたとは知らなかった」と驚いていた。池田哲夫館長(73)は「展示によって日韓両国の理解が進んでほしい」と話していた。

 金山の世界遺産登録は、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が27日に決定した。日韓両政府は、朝鮮半島出身労働者に関する常設展示を「強制労働」の文言を使わずに行うことで事前に折り合っていた。

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