フェンシング男子エペ加納虹輝、「銀」以上…延長の末に決勝に進みこの種目で日本勢初メダル

　パリオリンピックのフェンシングは２８日、個人戦が行われ、男子エペの加納虹輝（ＪＡＬ）が準決勝でハンガリーのティボル・アンドラシュフィに延長の末、１４―１３で勝利し、決勝進出を決めた。男子エペ個人で日本勢初のメダルとなる「銀」以上が確定した。

　１点をリードされ、残り３分となる第３ピリオドを迎えた加納は果敢に攻めた。残り１分１６秒でいったんは逆転に成功。残り５秒で同点に追いつかれたが、延長戦では、素早い突きで得点し、勝負を決めると、しゃがみこんでガッツポーズし喜びを爆発させた。

　加納は東京五輪の男子エペ団体で金メダルを獲得しており、世界ランキング３位で今大会に臨んだ。パリへ出発する前の壮行会では、「個人戦、団体戦ともに金メダルを目指している」と意気込んでいた。

　金メダルをかけた決勝は、日本時間２９日午前５時１５分から行われる。