阿部詩を破り優勝したウズベキスタン選手に大統領が「直電」、ビデオ通話で祝福…女子柔道初メダル

　２８日に行われたパリオリンピック柔道女子５２キロ級で、日本の阿部詩（パーク２４）を破って勝ち進み、初の五輪女王となったウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ（２６）は、同国に今大会初の金メダルをもたらした。試合後にはシャフカット・ミルジヨーエフ大統領から直接、電話を受け、スマホのビデオ通話で祝福された。

　電話を受けたのが、表彰式後の記者会見の時間帯と重なったため、ケルディヨロワは会見場で着席した後も、数分にわたって大統領と画面越しに会話。進行役を務める組織委側も、通話が終わるまで、会見のスタートを遅らせた。

　国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）によると、ウズベキスタンの女子柔道選手が五輪でメダルを獲得するのは、今回が初めて。ケルディヨロワは「この金メダルは、ウズベキスタンの全ての女性のためのもの」と感慨に浸った。（デジタル編集部　深井千弘）