ケルディヨロワ、破った阿部詩を「レジェンド」「すごく尊敬している」…控えめに喜ぶ

　２８日に行われたパリオリンピック柔道女子５２キロ級の２回戦で日本の阿部詩（パーク２４）を破り、金メダルに輝いたウズベキスタンのディヨラ・ケルディヨロワ（２６）が、表彰式後の記者会見で、阿部詩との一戦を振り返った。

　ケルディヨロワは昨年５月にドーハで行われた世界選手権の決勝で、阿部詩に肩固めで一本負け。その時の阿部との「違いは感じなかった」と言うものの、「負けたことで、適用しなければいけないことを理解した」。阿部との再戦には「長い間、準備をしてきた」といい、コーチからは「後ろに引くことなく、勝たなきゃいけない。それが、お前がやらなければいけないことだ」と発破をかけられていたことも明かした。

　ただ、前回女王への敬意は失うことなく、「阿部は（女子柔道界の）レジェンド。すごく尊敬している」とも語った。競い合ってきたライバルの心中を思いやり、「きょうはこういう運命だった」と控えめに喜んだ。（デジタル編集部　深井千弘）