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「幸せだなぁと」銀の松下知之、10代とは思えぬ冷静なレース運び…「もってるなぁ」平井コーチも驚く

読売新聞 / 2024年7月29日 10時57分

競泳男子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した松下知之のバタフライ(28日)=上甲鉄撮影

 28日のパリ五輪男子400メートル個人メドレー決勝で、18歳の松下知之(東洋大)が4分8秒62で銀メダルを獲得した。今大会の競泳日本勢メダル第1号で、競泳では2021年東京大会の本多灯(イトマン東進)に続く10代メダリストとなった。瀬戸大也(CHARIS)は7位。レオン・マルシャン(フランス)が4分2秒95の五輪新記録で金メダルを獲得した。女子100メートルバタフライ決勝で平井瑞希(アリーナつきみ野SC)は7位だった。

 初出場の松下が左拳を何度も握りしめて歓喜に浸った。「一生に一度しか味わえないと思うくらい。幸せだなぁと」。思惑通りの追い上げで混戦の2位争いを制し、日本競泳陣に今大会の初メダルをもたらした。

 前半は6位でも「自由形は自分が強い」と焦らなかった。他の選手のベストラップを頭に入れ、「どの選手がどこにいるか予想できていた」。レオン・マルシャン(仏)には独走を許したものの、10代とは思えない冷静なレース運びで上位との差を縮め、自己ベストを1秒以上も塗り替えた。

 武器である後半の自由形は安定感がある一方、前半が課題だった。この数か月はバタフライの腰の位置を修正し、背泳ぎは水を切るように腕を出すなど細かく技術を変え、「前半を楽に速く泳ぐ練習を徹底した」と平井伯昌コーチは言う。

 この日の記録を見ると後半のラップは従来の自己ベストとほぼ同じ。前半の記録短縮がそのまま自己ベスト更新と銀メダルを生んだ。北島康介らを育てた平井コーチが「大舞台で力を出せるやつはそういない。もってるなぁ」と驚く快泳だった。

 「平井先生とは自由形勝負になると想定していた。最後まで信じて頑張った」と松下。国際舞台で苦戦を強いられている日本競泳界。期待の18歳が新風を吹き込んだ。(森井智史)

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