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吉沢恋の膝当て、トップ選手には珍しいが「リスクとってきた証し」…自分変えようと磨いた技で金メダル

読売新聞 / 2024年7月29日 11時30分

スケートボード女子ストリート決勝で技を決めて笑顔を見せる吉沢恋(28日、パリで)=三浦邦彦撮影

 パリ五輪の女子ストリートが28日行われ、14歳の吉沢 ここ(ACT SB STORE)が金メダルを獲得した。競技が初開催された2021年東京大会で頂点に立った西矢 もみじ(サンリオ)に続いて日本勢が2大会連続で制した。15歳の赤間 凛音 りずは銀メダルを獲得。東京大会銅メダルの中山 楓奈 ふうな(ムラサキスポーツ)は7位。

     ◇

 安定感を武器としてきた吉沢が、自分を変えようと磨いた技が頂点へ導いた。

 2022年に五輪予選に参戦し始めた頃の周囲の評価は「まとめてくるのがうまい」。ミスは少ないが、得点は伸びず、決勝に進むのがやっとだった。「(一発技で競う)ベストトリック(BT)で点をとる技がない。相当厳しい」と自覚していた。

 五輪に向け、「同じようにやっても仕方ない」と腹をくくった。けがをして封印していた板を横270度、縦1回転させる「ビッグスピンフリップボードスライド」を磨き直した。小学生時代に習っていたトランポリンも再開。足首や膝を鍛え直すと「空中での動きの範囲が広がった」。決勝BT4本目。切り札として選んだその大技を完璧に決め、逆転優勝を呼び込んだ。

 トップ選手には珍しく、膝当てをつけて滑ってきたのは、リスクをとって難しい技に挑戦してきた証し。殻を破った先に金メダルが待っていた。(井上敬雄)

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